TOPへ戻り

水垢離
大山の禊祓行事
みそぎはらい
 

7月ともなると東京、横浜は熱帯夜が続き寝苦しくなる。 
標高400mの大山の街は、
日没とともに霊気がひんやりと肌に心地よい。

大山には、多くの滝があり、
江戸時代、関東各地から集まる参詣者は
滝で身を清めてから白衣に身を包み
山頂の石尊権現を目指したのが夏山の風物詩だった。
安政、大正の大地震で埋まった滝もあるが、
良辯瀧(ろうべんだき)、あたご滝など
いくつかは健在でバス停名にもなっている。
阿夫利神社の信者を指導する先導師の若手グループが
山岳信仰の敬けんな儀式を平成の人達にもと
「水垢離体験」の会をこの夏も企画した。
今では年間登山ができる大山だが、
江戸時代は
夏山22日間だけが登山を許されており、
登拝門も固く閉ざされていた。

平成15年の記録

前日の豪雨で、水量も多くまた水温も低い・・・


足が痺れてきて・・・カーツ!
箱崎青年部長の気合が入った!
道彦は、大山阿夫利神社 原田権祢宜。
   戻り↑





平成12年の記録
 

平成12年 7月 16日(日) 2時30分〜 でした。

女性の方は白衣を着用しています。

暑さ厳しい日曜でしたが、滝の水は冷たく、滝壷への第一歩は、ドキッ!。
終了後、参加者の方の爽やかな笑顔が、なによりの成果でした。
禊の行事終了後、独り滝壷に入り、
打たれている武田先導師青年部長

遠く、江戸元禄の頃、
大山詣で盛んな時代、

この滝に打たれ、
大山に登った先人達に
思いを馳せて
いるのでしょうか?

それとも、
煩悩に悩む自分を
戒めているのでしょうか?

滝に打たれている
というより、
何か他の、自然の何か、

そう神が、戒めの打を
与えてくださっているように
感じられてくるのが
不思議です。

(部長談:H12.7.16)



禊祓
(神様の前へ上がる時、滝や川の水で身を清めること)


 大山は、大自然を支配する偉大な神がおわすところ、山岳石尊信仰の関東総本山として広く信仰を集め、山岳修行、修験(しゅげん)の場として栄えました。

 古来、神聖な山に神社に参拝、参上する(神様の前に参上する)際に、事前に、時には前日から神社などに籠り滝や川の水で身を清めてから参上する「禊(みそぎ)の儀式」をする習慣がありました。 大山には、この禊の滝が今でもあります。

大瀧(おおたき)
 
愛宕瀧(あたごだき)
 
良辨瀧(りょうべんだき)
禊祓儀式の場所

古来の伝統ある禊を良辨瀧で修行します。
元 瀧(もとだき)
 
二重瀧(にじゅうだき)